アンダンテブログ

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2022.06.28 スタッフインタビュー

宿泊対応小規模デイサービス いこい家 事業責任者「その人の人生において少しでも影響のある存在になりたい」

宿泊対応小規模デイサービス いこい家はアンダンテ創業以来社長自ら事業責任者を務めてきましたが、2022年春に初めて事業責任者が交代しました。

二代目の事業責任者は、異業界からの入社で4つのいこい家を取りまとめるブロック長として活躍されていた政山太郎さんです。高齢者の方の支援にご関心のある方、特に未経験の方にも、ぜひ読んでいただきたい内容となりました。

政山太郎さん・中途入社
いこい家 事業責任者
(元個人指導塾塾長・ブライダル業界出身)

社長からのバトンを受け取り、改めていこい家で大切にしたい3本の柱を言語化しました。施設長対象の研修やアンダンテ内の責任者会議、入社式などでこの3点を共有させていただいています。特に施設長との打合せなどでは、共通言語ができ、同じ方向を向いて進んでいっている実感があります。

1.自立支援

「自分のことは自分でやる」ということです。例えば、ご本人の手が届くのにスタッフがティッシュ箱を持ってきちゃったり、ご自身で靴を履きかえられるのにスタッフが履き替えさせてしまう、など。介護業界の人は優しいことが多く、支援員もよかれと思ってやっているのですがその方の機会を奪ってしまっていることにもなります。

2.社会参加

若いころと比べると、どうしても友人が減ってしまい、家族や近所との付き合いも減るなどし、孤独感や喪失感を感じることが多くなります。いこい家に求められていることは、その方の居場所であること。居場所と感じるために重要なことの一つとして「自分も人の役に立っている」という生きている実感を得られるかどうかがあります。

スタッフが利用者の方がしてくださったことに対してお礼を言ったり感想を伝えたりすることがそのまま、利用者さんの「社会参加」にもなるんです。

>>いこい家逗子の「社会参加」の様子はこちらをクリック!

3.レスパイト

レスパイトとは「小休止」という意味です。ご利用者さんだけではなく、ご家族のみなさんのことも大事にしたいと思っています。実際、やはり家族間介護は精神的(肉体的)負担が大きく、DVや自殺の問題も後を絶ちません。ご家族への気配りも大事なポイントです。送迎の際に(ご家族の方へ)お疲れではないですか、寝れていますか、などお声がけし、必要に応じて宿泊の提案もいたします。

この3つの柱は社長とのディスカッションで言語化したんですが、とても楽しかったですね。(笑)社長の言っていることすごくわかる!と思って、のめりこんでしまいました。

特に1や2については、大事なのに理想通りにはできない場合も多く歯がゆい点でもあります。スタッフ人数が少ないと、どうしても効率的にやろうとしてしまいます。例えば入浴準備として、自立支援の観点から考えると「かごに必要なものをいれる準備」は一つ一つご自身でやってもらう方がいいです。でも、スタッフがセットしてお渡しした方が簡単で早く終わるんですね。早々に現場に入って貰わないと回らないとなると、ささっと入浴してもらうということになってしまうのです。

また、利用者さん一人で何かやってもらうとリスクが生じます。物を落としたときに自分で拾ってもらうとすると、転倒されるかもしれません。もう一人スタッフがいれば、そばで見ていていざというとき支えることができますが、そのもう一人がいなければできないことです。

その時々のベストを尽くすこと、バランス、さじ加減がとても大事です。スタッフ一人ひとりしっかり意識し、また人員を拡充することで改善していく部分なので、今後も研修・採用ともに力を入れてまいります。

―政山さんは今まで、他にどんなお仕事をされていたのでしょうか?

これまでは個別指導塾や結婚式場で働いてきました。塾長に始まり、ブライダルの営業、ブライダルの社内コールセンター責任者など様々な業務を行ってきましたが、今の仕事と共通するのは全て対人という点です。対象の方はお子様からご高齢者まで幅広いですが、その方の人生において少しでも影響のある存在になりたいと思っています。

ー未経験でのご入社ということでしょうか?

はい、私は未経験で入社し最初は何の知識もありませんでした。今このホームページをご覧になられている方の中にもそういう方は多くいらっしゃると思います。おそらく不安な気持ちが大きいと思いますが、入社後でも十分知識は身に付きます。先輩が親切に教えてくれますし勉強しようと思えばいくらでも勉強出来ますので、そこはご安心いただいて大丈夫です。

―政山さんはどのように勉強されたんですか?

現場で感じる疑問をきっかけに調べて詳しくなっていきました。たとえば、利用者さんが補給している水分の量が違うんですね。1日何リットル取るのが適量なのかを探るためにも正確に現状を知るため、データを取りその後最低限をルール化しました。

また、脳トレ系が苦手そうでレクを楽しんでいないような利用者さんがいらっしゃいました。レクの割合を改めて見直すと、脳トレ6~7割、指先工作2~3割、しっかり体を動かすのは1割ほど。(政山さんが拠点長のころのいこい家馬場)これではその方にとってつまらないデイサービスだろうし、ADL(日常生活動作)が低下してしまう。ではなぜ運動のレクが少ないのでしょうか?スタッフに理由を聞くと「事故が怖い」「できない人が見るだけになってしまう」などできない理由が出てくるんですね。では、どうすればそのハードルを超えることができるんだろう?みんなでよく考えて、その後は運動系のレクも増やすことができました。

アンテナをはって、疑問を持つことが大事です。ただ毎日言われたことだけをやるのではなく、これってどうなんだろう、もしかしてこうしたらいいんじゃないか、と自分の頭で考えていくことで知識も経験も増えていきます。

オフタイムはどんなこと(どんな過ごし方)をしていますか?

音楽が好きなので、カラオケに行ったり、家でギターを弾いたりしています。いこい家でギターを弾いてご利用者様と一緒に歌うこともあります。最近はコロナ禍で行けていないのですが、コロナ禍が落ち着いたら久しぶりにライブやフェスにも参加したいです!

―あなたにとって、いこい家とは何でしょうか?
私にとっていこい家は『家』のような存在であり、一緒に働くスタッフさんは家族です。
長い時間を共にする中で、私は大黒柱として言うべきことは言い、スタッフさんはそれに応えてきてくださりました。
それを繰り返すことで、徐々に絆が生まれ、今は全幅の信頼を寄せています。
あくまでも上司と部下さんという関係なので、必要以上に仲良くしているわけではないのですが、信頼度合いで言うと、もはや家族です!(笑)

いこい家のお仕事に興味のある皆様へのメッセージをお願いします!

ご高齢者の方々と接していると、色々と勉強になりますし、純粋に楽しいです。もちろん楽しいだけでなく、苦労することや悩むこともありますが、それもひとつの経験です。その経験を積み重ねることが成長の糧となりますし、成長すれば、よりこの仕事の楽しさや奥深さを知ることが出来ると思います。

まずは勇気を持って飛び込んで来てください。お会い出来るのを楽しみにしています!

採用情報(新卒・中途)

いこい家では、介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員・社会福祉主事任用等をお持ちの方、現在資格を持っていないけれどやる気は人一倍高い方、施設長等を神奈川全域にて募集中です!

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